AKAI MPC LIVEのTips的なもの
MPC LIVEは説明書がとても長い・分かりにくい・実用的でない箇所が多い・同じ記述が無数に出てくる……。
海外フォーラムを検索するのもややめんどくさい、検索キーワードが難しいなどの問題もある。
なので自分の実際のつまづき例を元に全国10万のMPCユーザの役に立ちそうなドキュメントを残しておきたい。
また、あわよくばこの記事をきっかけに他のMPCユーザから有用な情報とか機能を知るきっかけにしたい。
MPC LIVEについて書いているものの、ファームウェアがおおむね共通のようなので
MPC X, MPC Oneでも恐らく画面構造などは共通と思われる。
以下のトラブルシューティングは実際に困ったポイントをベースに書いているため
人によってはあまりマッチしないかもしれない。
当たり前に説明書に書いてある内容も多い。
Q/A関わらず情報は随時募集中。
◆以下、過去にあった問題及びTips
◆プロジェクトファイルのテンプレートを作りたい
毎回挿入するサンプルやエフェクトなどを予め仕込んだプロジェクトファイルを保存しておく
テンプレートのプロジェクトはPreferences画面のPROJECT LOAD/SAVEから選べる……かと思ったら読み込んでくれなかった(情報求む)
◆SHIFTボタンで両手塞がるのが困る
SHIFTをダブルクリックすると2秒くらいSHIFT関係のボタンが点滅する
この状態だとSHIFTが押されているのと同じ挙動をする
◆メニュー画面潜るのがめんどくさい
MENUボタン+16PadでMENU画面右側の4x4マスアイコンに対応した画面がそれぞれ開く
◆BPMをSequenceごとに変えたい
MAINメニューのBPMの下のMasterアイコンをタップすることでSequece毎に別のBPMをアサインできる
ここでアサインしたBPMはSongモードと共通
(Songモードで表示されているBPMはこのアサインと共通、特に編集していない場合はプロジェクトのDEFAULT BPMが表示される)
BPMの初期値はSETTING画面のPROJECT DEFAULTSから変更できる
◆MUTEが解除できない
ミュートが解除できない場合、どこかのトラック・サンプルがSOLOになっている可能性あり
PAD MIXERやCHANNEL MIXERで確認すると見つけるのが楽かもしれない
途中で変更・追加したい場合MAIN画面のSequenceウィンドウ右側鉛筆マーク→INSERT BARSからのTIME SIGで変更可能
不要になったサンプルやテイクはしっかり削除しないと瞬く間にドライブが埋まるので注意
◆謎のノイズがいる
妖怪謎ノイズの確認手順は以下の通り進めると手戻りが少ないかもしれない
・BROWSER画面から本体プリセットのサンプルを鳴らす→ノイズ有ならオーディオ環境の問題
・BROWSER画面から録ったサンプルを鳴らす→ノイズ有ならレコーディング時点での問題
・Master/Program/SampleのFXを全てOFFにしてサンプルを鳴らす→ノイズ有りならサンプル設定の問題
・以降Sample→Program→Masterの順にエフェクトを一つずつONにしていってどこでノイズが乗るかを確認
過去に特定に手間取ったノイズ源の例として
・Warp Samples設定の再生ピッチの変更やBPM SYNCによってノイズが乗っている
・Warp Samples設定のFilter, LFOなどの設定によってノイズが乗っている
・FXのCompressor, Maximizerの設定でノイズが乗る(特にマキシマイザーのHard)
・Pad Mute, Pad Polyphonyなどの他サンプルをミュートする設定によってノイズが乗る
(直前まで鳴っていたサンプルが突然止まることでパツッと鳴る)
などがあるのでそれぞれ注意
◆きれいに録音されない・音が入っていない
・別のスピーカーなどで元音源の機材の音が正しく出ている
・LINE/PHONOのスライドスイッチが正しく選択されている
・裏面REC VOLが十分に上がっている
・PHONO/LINEの端子を途中で変換していない(分かってる人はOK)
◆BPM検出が合わない
わりと雑(特に短い場合)なので諦めよう
元の音源のBPMをググるか気合のタップテンポで解決
タップテンポが下手な場合は4分音符ではなく2分音符などでタップして後で掛け算すると比較的安定しやすい
キックやハットの波形が1小節単位でBEATSの目盛りと合うようBPMを微調整
◆チョップしたサンプルがパツッと鳴るだけで終わる
上記BPM検出でサンプルの初期BPMが20.00と検出されることがままある
この時にWARP SAMPLES画面のSAMPLESタブでWARPがONになっていると
BPM20.0を基準にBPM120.00とかに合わせて長さ調整されるため6倍速とかになり、
一瞬で鳴り終わってしまうことがある
サンプルのWARPを切るかシーケンスのBPMを手入力してあげることで解決する
◆サンプルのゼロクロス設定したい
比較的振幅が小さいところにスタート/ストップ位置が自動で設定される
◆ポメーポポポメーみたいなやつがやりたい
特定のサンプルの後に鳴らした場合のみミュートしたい場合は同じページ内のMUTE TARGETで音を止める対象を指定する
◆GRID VIEWの操作がめんどくさい
◆一度書いたパラメータのオートメーションを削除したい
LIST EDIT, STEP SEQUENCERなどの画面から個別に編集が可能
一括での削除はオートメーション記録直後にUNDOする以外不明(情報求む)
オートメーションはOVERDUB中などにパラメータを微調整したりなどで意図せず記録してしまうことがあるため、
普段はオートメーションアイコン(赤・緑・透明のWみたいなやつ)を透明に設定して記録を防止しておくのがベターか
上記はいずれもSEMI(半音)/FINE(Cent)のパラメータで設定できるが、設定しない場合は
◆SAMPLE画面のレベルメーターのピークが降りてこない
画面上のレベルメーターをタップするとPeakをリセットできる
◆Q-Linkパラメータの詳細を知りたい
Q-Linkボタン長押しでその画面で使用可能なQ-Linkパラメータ一覧が表示される
別途Q-Link編集画面で編集も可能(画面によって制限有り)
◆GRID VIEW画面でノートを見失った
左下のグリッド&虫眼鏡アイコンで現在の範囲にズームできる
◆もっとエフェクトの数を増やしたい
やり方はいくつか
・Sample単位でかかるFXが4つ、ProgramにかかるFXが4つ、MasterにかかるFXが4つ
・エフェクトをかけたサンプルを一度バウンスして読み込むことで更に追加でエフェクトがかけられる
(この場合バウンス前にかけていたエフェクトを編集するには再度バウンス元データを編集する必要有り)
バウンスはMAIN画面右側のPROGRAMまたはTRACKウィンドウの鉛筆マーク→BOUNCE TO SAMPLEで可能
考えるな 感じろ
AIRのエフェクトの波形選択などのパラメータはQ-Linkノブで弄っていると一瞬で通り過ぎるため気づかなかったりする
メインのでっかいノブで一個ずつ動かす方が結果的に楽な気がする
できない
・情報求む
・キーボード接続
・Echo DotでBT Audioトライ→不可
◆ここまで
上記以外でも何かTipsやトラブルがあったら随時加筆します。
今後増えたりしたらもしかしたらカテゴリ別に記事を分割とかするかもしれません。
さらば
2020/5/27
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